鍵で備える地震対策
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鍵で備える地震対策

地震に備える

熊本や大阪、そして北海道と、全国各地で震度5を超えるような規模の地震が目立ちます。地震災害への備えがますます重要になってきていると言えるでしょう。そこで、実際に大きな地震が起きた際に役立つ防犯・防災対策を鍵・ドア・窓の視点からご紹介します。

変形したドアでも開けやすくする『耐震丁番』

地震の際には、避難経路の確保が重要です。ですが、地震の大きなエネルギーで建物が歪んでしまうと、外への脱出経路である扉も歪んでしまうことは多くあります。実際、ドア枠が歪み扉が開けられなくなり閉じ込められたケースは少なくありません。そこでおすすめなのが、耐震丁番への交換です。耐震丁番は通常の旗丁番と違い、中にスプリングが仕込んであります。一定以上の負荷がかかると上下に動き、ドア枠の歪みに固くあたってしまわない設計になっています。また、ドア枠が歪んでしまった際にも、丁番に仕込まれたスプリングでドアが上下に動くため、通常の旗丁番を使っている場合よりもずっと少ない力で扉を開けることができます。玄関ドアはもちろんのこと、トイレや浴室・子ども部屋の扉など、閉じ込めを避けたい箇所の扉におすすめします。

窓ガラスの飛び散り防止にもなる『防犯ガラス』

防犯ガラスは通常、窓からの空き巣侵入(ガラス破り)を防ぐ目的で使われることが多いです。割れにくいため、窓についているクレセント錠を開ける隙間ですら作りにくくなります。このように日常での防犯対策にも役立つ防犯ガラスですが、災害時にはガラスが割れても飛散しにくく、周囲を安全に保ちます。飛んだガラスが刺さったり、割れたガラスを踏んで足を切ったりせずに済みます。また、避難で自宅を空けざるを得ない場合にも、窓ガラスが無事であれば格段に防犯性が上がります。ただ、防犯ガラスは価格の高いものが多いため、気軽に交換するのは難しいかもしれません。そんなときには、窓に防犯フィルムを貼るのもおすすめです。貼った部分だけと限定的ではありますが、防犯ガラスと同様の効果を得られます。

留守時の空き巣被害から自宅/店舗を守る! 鍵は『破壊耐性』にも注目!

災害時には避難所へ身を寄せることが多いため、どうしても自宅を空けざるをえなくなります。地域がまるごと避難することがほとんどで周囲には人目がなくなり、多くの住宅や店舗が侵入窃盗の格好のターゲットになってしまいます。また、人目がなくなるため、空き巣の侵入手口はピッキングよりも鍵そのものを破壊する方法を取られてしまうことも多くなります。その場合、鍵に必要なのは「耐ピッキング性能」ではなく、「耐こじ破り性能」です。鍵の性能指標といえばピッキングされにくいかどうかがよく知られていますが、鍵には様々な性能があり、数値として表示されることが義務付けられています(建物の出入口用として製造された指定建物錠(シリンダー錠)に対しての性能表示)ので、鍵を選ぶときには参考にされることをおすすめします。

主錠が壊れる/ドアが閉まらなくなることを想定して準備しておきたい『補助錠』

どんなに準備をしたとしても、大きな地震が起きた場合などには鍵や玄関ドア・窓などは壊れる可能性は高いです。外からの侵入経路が開けてしまうと、自宅も店舗も防犯性は極端に下がります。しかしながら災害時にはなかなか修理の順番が回ってこない場合が多いので、きちんとした修理や交換までの応急措置的なつなぎとして、補助錠の準備をおすすめします。玄関ドアの鍵の代わりにチェーンと南京錠、窓にはクレセント錠の代わりに工事無しで簡単に取り付けられる固定補助錠など、購入しておくと安心です。

慌てないで済むように準備しておくことが大切です

いかがでしたでしょうか。上記の他にも「停電時の電子錠の動作について知っておく(停電時には鍵は施錠されるのか・開錠されるのか等)」など、知識・情報の準備も有効です。耐震丁番など、扉によっては取り付けられない場合もありますので、気になる方は地域の鍵屋にご相談いただければと思います。東日本大震災から7年以上が経ちますが、復興はまだまだ道半ば。いざ災害がおきたとき、被害が大きくならないような準備をしておきたいですね。

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